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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
07 | 2020/08 | 09
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週明けの米国株は、米中通商協議の進展期待から買われたものの、リスク後退から債券が売られ金利が上昇。リスク許容度の低下を受けハイテク株が下落する一方、銀行株が買われるなどし、高安まちまちで終了。
 おはようございます。 昨日は、米10年国債金利の1.6230%(8月22日)抜けが短期的な金利上昇への急所になる…としましたが、昨日1.646%をつけ、急所を上回ってきました。債券は、当初、景気後退懸念やリスク回避資産として買われてきましたが、最近は、短期筋がキャピタルゲイン(値上がり益)狙いで参入。景気状況から見て割高な水準まで買われていました。ここ3カ月で入った投機資金は1600憶ドル(17兆円)とも言われ、いったん方向が変われば、投機筋の投げで金利が急騰する懸念もあります。昨日、急所を抜いたことで、これまで金利低下を前提とした相場の流れに変化が起きる可能性もあるかもしれません。米金利低下の間スルーされてきた日本株にも、つかの間、注目度が高まる期待も…。

 9日の米国市場動向
 ニューヨークダウ       2万6835ドル51セント    +38ドル05セント(0.14%)
 NASDAQ総合指数      8087.43ポイント       -15.63ポイント(0.19%)
 S&P500             2978.43ポイント       -0.28ポイント(0.01%)
 CME日経平均先物      2万1350円          +20円
 10年物国債金利       1.646%            +0.089%
 ニューヨーク原油       57.85ドル           +1.33ドル
 GOLD              1507.10ドル         -8.40ドル
 ドルインデックス        98.32             -0.08


 週明けの米国株は、英国の合意なき離脱やイタリア政変の解消に加え、米中通商協議再開の報を受け上昇した先週の強い地合いを引き継ぎ、買いが先行。ニューヨークダウは69ドル高と続伸してスタート。不透明要因が後退したことを受け安全資産の債券が売られ、長期金利が上昇。これを好感してJPモルガンなど銀行株が上昇したことも上げに寄与。寄り後まもなくこの日の高値2万6900ドル(前週末比103ドル高をつけていました。ただ、金利の上げによるリスク許容度の低下を嫌気しハイテク株が売られたこともあり、買い一巡後は次第に上げ幅を縮小。昼過ぎにはこの日の安値2万6762ドル(同35ドル安)をつけ、マイナス圏に沈む場面も…。しかし、サウジアラビアの減産継続方針を受け原油価格が上昇。エネルギー株が買われたことで、ニューヨーク株は小幅に4日続伸。NASDAQ総合指数とS&P500は、ともに4日ぶりに反落。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり1809、値下がり1132(NASDAQ市場は、1892-1257)と、ともに買いが優勢。VIX指数は、0.27ポイント上げ15.27ポイントに小幅上昇。

 NYダウ採用30種は、値上がり16、値下がり14。ドラッグストア大手、ウォルグリーンが5.7%上昇。対中協議の進展期待や景気敏感株としてキャタピラーが3.71%上昇して続きました。両社でダウを52ドル分押し上げ。金利上昇を好感し、JPモルガンが2.48%、GSが2.3%、それぞれ上昇。2社で61ドル分 押し上げ。9銘柄が1%超え上昇し指数の上げに寄与。一方、メルクが3.48%下落。単独で指数を21ドル分押し下げ。コカ・コーラが1.29%下落するなど、ディフェンシブ系銘柄が不振。7銘柄が1%超え下落し、指数の足を引っ張っています。
 主力3指数は高安まちまち。ともに、日足一目均衡表の雲抜けが成るかどうかの微妙な位置にあります。短期テクニカル指標の過熱感もありますが、ここで明確に雲を抜けてくると強気相場入りの「三役好転」が期待できるだけに、単純に弱気になれない部分もあります。当面は材料待ちの展開になりそうですが、予想通り10年債金利が急所を抜き、短期的に上げ歩調になる可能性が出てきたことで、物色の流れがシフトすることも予想されます。

 米国株は高安まちまち。円は、米長期金利の上げを受け、対ドルは107円20銭台に、対ユーロは118円40銭台に、それぞれ下落。CME日経平均先物は大証先物終値を20円上回る2万1350円で帰ってきました。レンジは、2万1185円~2万1375円。本日の日本株は、引き続き米株先物や米債券睨みの展開になりそうですが、米金利上昇を受け円安が進む可能性が出てきたことで、円安が先物買い戻しを誘う可能性も出てきました。基本12月渡しへのロールオーバーが続くとは思われますが、円安の進行具合ではSQ前に買い戻される可能性も…。銀行や半導体関連に注目。
  
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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