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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
11 | 2019/12 | 01
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本日の日本株はトランプ大統領講演への失望を受けた円高を嫌気。先物売りや主力株への益出し売りから反落して終了。
 昨日の引けにかけての不可思議な上げは何だったのか…相場解説を聞いても明確な説明ができるものは無かったようです。でも、どうやら、トランプ大統領のニューヨークエコノミッククラブでの講演へ向け、イベントドリブン型の投機筋が短期のポジションを作りに行った可能性が大きいようです。対中通商協議での「部分合意」に関し、首脳間の調印の日時や場所に関し何らかの言及があるのでは…との思惑から、上げを前提にした買い仕掛けをした結果、昨日の不可思議な上げになったのでしょう。しかし、結果は肩透かし。「まもなく合意するだろう」までは、当たり障りはありませんが、「合意できない場合は、関税をびっくりするくらい引き上げる…」ときては、交渉がうまくいっていないことは、見え見え。結果、今日の世界の市場は失望でアジア、欧州と全面安の展開。米株先物もニューヨークダウが140ドル近く下落しています。まあ、株価が上がってくると、大統領が足を引っ張るコメントを出してきますが、昨日は投機筋も足払いをかけられた格好になってしまいました。

 今日の日本株は、米中協議への失望から円が買われたことを嫌気し、CME日経平均先物が売られて帰ってきたことから、朝方はCME終値にさや寄せする先物売りが先行。日経平均は81円安と反落して始まった後、昨日の買いポジションの手仕舞い売りも入り、次第に下げ幅を拡大。中国株が下落して始まったほか、米株先物も軟調な始まりになると警戒的な売りも増加。前引け近くに日経平均はこの日の安値2万3270円(前日比250円安)をつけていました。後場に入ると日銀ETF買いへの思惑から積極的に売り込むような動きは無く、この日の安値圏で推移。米SOX上昇を受け半導体周辺株が買われるなどし 底堅く推移。日経平均、TOPIXとも反落して終わっています。

日経平均終値は、200円14銭安(0.85%)の2万3319円27銭、TOPIX終値は、9.34ポイント安(0.55%)の1700.33ポイント。NT倍率は、13.76倍→13.71倍に低下。昨日の上昇分を帳消しにした形。出来高は4444万株減の12億1532万株、売買代金は、457億円減の2兆1558億円と、ともに減少。積極的に売る動きは無かったようです。騰落状況は値上がり479、値下がり1606と、売りが優勢。
 日経平均サイコロは8勝4敗、TOPIXは9勝3敗と、ともに低下。日経平均RSIは、82%→71%(TOPIXは、99%→87%)に、ともに低下。日経平均25日線乖離率は、+3.8%→+2.99%に低下。プラス乖離が縮小。反落警戒の3%を割り込んできました。騰落レシオは142%→134%に低下。テクニカルな過熱感は解消の方向にあります。
 
 今日の日経平均は三本新値の陰転値(2万3303円82銭)を挟んで動いたものの、結局、陰転せず強気相場を維持して終わっています。直近レポートでもRSI(9日)が下落しているのに、日経平均は上昇しており、日経平均がRSIを追いかける可能性がある…としましたが、やはり懸念した動きになりました。まあ、世界の投資家が米中協議の行方を見守っている格好ですが、トランプ大統領の発言は、まとめる気が無いように見えます。しかし、香港での混乱がエスカレートする中、米下院は先月15日「香港人権・民主主義法案」を可決。政府に香港の一国二制度が守られているかどうか監視する義務を負わせるものですが、中国との交渉を進める中上院での審議を政府が押さえ込んでおり、何とかまとめたいという意思はあるようです。まあ、米中首脳ともまとめたいという方向で動いているようですから、あまり悲観的に考える必要はないと思いますが…。

 リスク回避の動きから、債券が再び買われ、現在は10年債金利が1.9%を割り込んでいますが、これが再度上昇に転じるくらいまで、過熱調整が続くことになるのでしょうか。好業績株を25日線や13週線、前回高値など節値をとらえて仕込む準備をしては…。
 政府が中小企業の経営効率化支援策などを売り出したことを好感。福井コンピピューターの上げが止まらなくなってきました。国土強靭化関連のショーボンド建設も堅調。建設技研は今日決算を発表しましたが、経常利益進捗率は第3四半期で95%を達成。公共工事比率が高く、第4四半期に大きな売り上げが出てくることから増額修正の可能性が強まってきました。国土強靭化がテーマになれば半導体関連が休むことができ相場の寿命も長くなるのですが…。
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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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