大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
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市場の懸念が増幅する米国金融機関の決算…しばらくは試練
 13日火曜日3連休明けの日経平均株価は、423円89銭安の8413円91銭、TOPIXは40.90ポイント安の814.12と、ともに続落して終わりました。出来高概算は19億1000万株、売買代金は1兆3100億円と、株価が急落した割にはボリュームはともなっていませんでしたね。日経平均サイコロは8勝4敗、騰落レシオは106、RSIは45、25日線かい離はマイナス2%でした。

★日米とも頼みの13週線を下回ってきた
 泣く子と米国株安には勝てなかった…ということでしたね。連休中も米国株は下げていましたが、週末と昨日の下落分をまとめてお仕置きされたということでしょうか。 ニューヨークダウに比べ、がんばっていた25日線でしたが、今日の下げで一気に25日線を下回ってきました。当面は、日米とも13週株価移動平均線の攻防が焦点になる、としましたが、これも一気に13週線まで来てしまいました。日経平均の13週線は先週末に8428円どころにいましたから、今日の引けで13週線も下回ることになってしまいました。
 
★焦点は来週の金融機関の決算発表
 25日線の対応点は8000円付近、13週線の対応点は7600円どころですから、まだ両方の移動平均線とも上向いて行きますので、下落圧力はかかりませんが、米国の相場次第では一段安する懸念がありますので、やはり、これからも引き続き、米国株動向が焦点になります。その米国株ですが、やはりこれまで無視してきた景気動向が株価の足を引っ張りはじめました。朝も案内しましたように、今週からニューヨークダウ採用銘柄や金融株の決算発表が本格化しますが、マーケットの縮小やローン商品の下落で損失が拡大。内容はひどいものになりそうな感じです。特に、金融機関の発表を市場は憂慮しており、金融株の指標は下落基調を強めています。

 景気悪化による不良債権の増加、個人消費ローン・教育ローンなどの延滞増加に加え、商業用不動産融資やM&A関連融資の不良債権化など新たな損失の拡大に加え、昨年から続く証券化商品の損失も拡大しており、今回発表される決算内容によっては再び資本注入が課題になってきます。オバマ新政権は、議会に対し、金融安定化基金の残り3500兆円分について、使用の承認を議会に求めていますが、昨年投入された35兆円分の用途や効果について、議会は検証が必要としており、間単に承認しない姿勢をとっています。

★米国議会は財務省のTARP資金の使用法に疑問譜…
 議会では、本来は金融機関の証券化商品の買取を先行し、それにともない発生する金融機関の損失を補填する…という方向で、承認を与えました。しかし、ポールソン財務長官は資本注入を優先したため、不良資産の減少という肝心な目標が達成できずに終わっています。議会は、この財務省の姿勢に疑問を呈し、資本注入や融資を受けた金融機関に対し使途を明らかにするよう迫っています。一部には、ポールソン財務長官の出身母体である、ゴールドマンザックスのリーマンブラザーズ関連のCDSをAIGが引き受けていたものの、AIGが破綻の渕に追いこまれたため支払いを受けられない恐れが発生。そのため、公的資金をAIGに投入し、他のCDS保険を受けていた金融機関と保険の支払いを受けたのではないか…という疑惑も報じられています。

 議会が追加の承認に慎重になるのもこれらの疑惑が多くあるためといいます。それだけに、緊急の資本注入の必要性が出てきた時に、すんなりと議会の承認を受けられるのか…。また、すでに投入された公的資金の用途をめぐって議会との間に摩擦が生じることが無いのか…。来週、本格化する金融機関の決算発表は市場にとっても山場を形成してきそうです。それだけに、あまりテクニカルに頼りすぎるのもリスクが大きいと思われます。また、元NASDAQ会長のマードフ氏の巨額詐欺事件を発端にするヘッジファンドの解約リスクを指摘しておきましたが、今日の日経でもファンド解約懸念を取り上げていました。

 決算発表が一巡し、悪材料を全て織り込めば、オバマ景気回復プランへの期待相場が望めるのですが、目先はどうしても、決算発表とヘッジファンド解約という壁を通過しなければなりません。以前から指摘しているように、日米とも、まだ、株価の高値と安値が切り下がるというダウントレンドを抜け出したわけではなく、今回の戻りがダウントレンド内の中間反騰というリスクが無くなったわけではありません。その意味でも今週から来週にかけての動きは試練と見ることも出来ます。日米ともに、13週線が上向いている間に、株価が移動平均線上に復帰できるかどうか…。もたもたしていて、移動平均線が下向けば、中間反騰だった可能性が高まり、さらに下値を模索することにもなりかねません。

★内需株ので直りはリターンリバーサル商いで、芽をつまれた…?
 結局、先々週から先週にかけて買われた輸出主力株の仕掛けが余分だった…ということでしょうか。テクニカル面から見ても円高方向に転換することが分かっているのに、無理をしすぎた…ということでしょう。輸出株だけ買えばいいのにリターンリバーサルと称して、内需株を売りたたきましたから、折角の出直り相場の芽を摘んでしまいました。一気に13週線を下回りましたので、で直るためには13週線の建て直しからはじめねばなりません。とにかく、外資の連中が絡んでくるとろくなことにはなりませんね。米国の規制が厳しくなっていますから、荒稼ぎするなら監視の甘い日本でやって来い…ということなんでしょうが、日本の規制当局もそろそろまともな仕事をするようにしたほうが良いと尾門ですが…。不自然な値付きをすればするほど、まともな投資家が市場から逃げていくことを分かってもらいたいものです。もっともアーバンコーポレーション問題であれだけの不正をやったBNPパリバに対し、軽い処分で済ませた当局ですから、期待しろという方が無理かもしれませんが…。つくづく、日本という国は本当に独立国なんだろうか、と思ってしまいます。

 とにかく、流れは原材料価格の低下と円高でメリットを受ける企業で、増額修正の期待が持てるもの…。それと、オバマ景気回復プランで直接的な受注の増加が見込めるもの…。全体がどこまで押すかは分かりませんが、狙いはこの2タイプの企業…。いい押し目を作ってくれそう。

 
 


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