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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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米国金融株の上げで世界株安に歯止めはかかったが、先食いした分は大丈夫?焦点はインテルの決算
 14日火曜日の日経平均株価は211円48銭高の9261円81銭、TOPIXは16.15ポイント高の868.57と、ともに10日ぶりに反発して終わりました。出来高概算は22億3000万株、売買代金は1兆4780億円と、低水準の商いが続いています。また、日経平均サイコロは2勝10敗、騰落レシオは92、RSIは40、25日線かい離はマイナス4.7%と、短期テクニカル指標としては仕切り直しの格好ですね。

 日本株は米国株次第…としてきましたが、昨日の米国株は8000ドル大台割れのリスクがあったにもかかわらず、著名な女性金融アナリストによるゴールドマンザックスの投資判断引き上げ、また、同氏のテレビでのバンクオブアメリカ割安発言、金融セクターの15%程度の上昇可能性発言に助けられ、急反発。円も1ドル93円付近に押し戻されたことから、CME日経平均先物も上伸して帰ってきました。これを映し、今日の日本株も、先物の買戻しから急反発して始まり、裁定買いなどが日経平均株価を押し上げました。また、米国で金融株が買われた流れを受け、銀行株や証券株が買われたほか、最近売られてきた景気敏感株にも買戻しの動きがはいるなど、物色対象まで米国の流れを引き継ぐ展開になりました。ただ、現物投資家の見送り気分は強く、昨日の下落分を埋めることはできませんでした。

 米国株の反発のおかげで、世界中の株価が反発した…という感じですが、世界経済の鍵を握るのが米国経済の動向…というのがよく分かると思います。その米国では、今晩、金融株の代表であるゴールドマンザックスと景気敏感株代表のインテルが四半期決算を発表してきます。ゴールドマンザックスについては、くだんのアナリスト女史が市場予想のEPS3.48ドルを上回る4.65ドル台を出してくる…と、市場予想を大幅に上回るご託宣を発表しており、昨日はこれを先食いして金融株は上昇しています。実際に発表になったとき、市場の反応は材料出尽くしで売られるのか、それとも割安…としてさらに買い進まれるのか…昨晩上げただけに判断が難しくなっています。

 何故、ゴールドマンがこんなに儲かる…という疑問がありますが、説明では、地方や企業の社債発行が増加したことで発行手数料が増加したことや、住宅関連商品の売買で大きな収益を確保、値付け業務にともなう手数料の増加などが挙げられていますが、多分、主力はトレーディング収益の増加では無いかと思われます。前期決算では、レバレッジを効かせた債券売買で大きな収益を上げたことで、市場予想を上回る利益を確保しましたが、今回もかなりレバレッジを聞かせたトレーディングがあったといいます。他の銀行などは、金融危機の原因を作ったともいわれるレバレッジ運用に慎重だと言われますが、同行は10倍を超える突出したレバレッジで運用を行っているといい、政界からの非難の対象にもなっているといます。簿外の債務を考えるとなりふり構ってはおれないというのが、本音のようですが、社員に対し高額のボーナスを支払う方針を明らかにするなど、政権と対立する姿勢も多く、今後、何らかの軋轢が政府との間で発生しないとも限りません。

 まあ、結果は、今晩分かりますが、問題は、半導体の世界トップメーカーインテルの決算。液晶テレビの売れ行き好調など事業環境は様変わりしつつあり、市場も、かなり良い数字が出てくるものと期待しています。これまでのところデジタルカメラ用メモリーカード大手のサンディスクの投資判断上げなど、ハイテク株への評価は高いのですが、今後の株価は実際の業績が付いてきているかどうか…。これまでも、インテルの決算発表を機に、相場の流れが変ったケースも多く、今晩最大の注目点は、同社の決算が事前予想をどれだけ上回ってくるか…。市場の関心が、景気の底打ち感から企業業績に移っているだけに、大きなポイントになってきます。

 今日の朝も、ニューヨークダウのチャートについて解説しましたが、昨日の上げで、三尊天井の谷を結ぶ上値抵抗線に近づきましたし、8386ドル付近にある13週移動平均線にも、あと50ドルに迫ってきました。いずれも強力な上値抵抗線ですから、これを抜くには「ビッグサプライズ」が必要…。好材料が出現することを期待したいのですが、一方で、商業金融大手CITの破たん懸念が高まり、この一日二日中にも連邦破産法を申請し、破たんするのではないか…という動きがでています。政府による直接救済には慎重で、子会社のCITバンクを通じた救済措置などを検討しているようですが、果たして時間切れにならないのかどうか…。同行と取引のある中小企業は100万社に達しているといい、同社が破たんした場合の影響は大きなものがあります。

 以前から書いているように、底値は近いと思われるものの、まだ不透明のままに放置された問題(金融機関の不良資産問題など)は多くあります。当面は、先に示した2本の上値抵抗線と8000ドル付近にある26週移動平均線との間で、レンジ相場を形成しに行くのではないでしょうか。ただし、この間、好悪材料に大きく反応し、一日の動きは乱高下を強める可能性も出てきます。今月中に買い場が到来するものと考えていますが、現状ではまだ底値が確認できないため、慎重に対処せざるを得ない状態です。

 一つの指針は、日経平均週足サイコロが3~4勝に低下すること、同RSIが20台をつけたところ…になるのでしょうか。まだ少し早い…か?日米とも、ポイントは26週線または日経平均週足ボリンジャーバンドの中心ライン…。ここからの基本は値動きよりも業績に。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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