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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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過熱感無き新値更新…マスコミのミスリードにも注意が必要
 おはようございます。
 週明けの米国株は、商業金融ノンバンクCITへのつなぎ融資が決まったことから倒産の危機は遠のいたとの観測が広がったことや、堅調な景気指標が発表されたことから企業業績への期待感が高まり、終日プラス圏で推移。引けにかけ一段高し、結局、6日続伸して終わりました。この日は、先週問題含みの決算発表したバンクオブアメリカやシティの投資判断が引き下げられ下落する一方、投資環境が変化してきたとの観測から、バンクオブアメリカが建機大手キャタピラーの投資判断を「買い」に引き上げるなど、業績の先行き見通しをめぐって明暗が分かれました。

 また、CITに関しては主要な債権保有者の間で協議が行われ30億ドルのつなぎ融資が決まり、同社取締役会もこれを承認したことを好感。同社株は上昇して終わっています。(同社の破たんに際しては、中小商業者の資金繰りへの影響が大きいとして、市場は懸念しています。しかし、すでに公的資金の導入を終えており、国民感情を考慮すると政府の追加支援は困難な状況になっています。また、つなぎ融資の資金はサラ金並の高金利になっており、果たして十分な延命効果を発揮するかどうか、市場の判断も分かれています。)

 この日発表された民間調査会社コンファレンスボード(CB)の米国景気先行指標(6月)は前月比0.7%の上昇。アナリスト予想の0.5%上昇を上回り、3ヶ月連続の増加になりました。調査対象になった10項目のうち7項目が上昇しており、景気後退の減速期待が強まりました。また、6月までの今年上半期の上昇率はプラス4.1%となり、昨年下半期のマイナス6.2%からは大幅に改善しています。
 
 米国株は、景況感の改善や企業業績への期待感から上げ足を速めていますが、出来高の増加をともなわず、クールな高値更新になっています。今回の上昇の発端は、金融株アナリストの主力行の評価上げと、先週流されたニューヨーク大学ルービニ教授の米国経済への楽観的な談話でした。ただ、アナリストの分析の中で、銀行の業績向上の原因について、米国景気の先行きに期待が燃えない結果、社債や地方債の発行が増加し、これによって銀行の手数料が増加する…としたことや、ルービニ教授の発言についても、後に否定発言が出されるなど、マスコミにリードされたものであることには注意が必要です。

 主要3指数はいずれも年初来高値を更新しており、強気相場が戻ってきたことは確かですが、一方で、ニューヨークダウは52週移動平均線に接近してきたことや高値からの下落過程で形成した下降バンドの下限にも到達しており、テクニカル的には大きな節値に届いています。新値更新後は一服する傾向がありますので、今週は小幅調整の場面も出るかもしれません。

 20日の米国株
 ニューヨークダウ 8848ドル15セント +104ドル21セント(1.19%)

 NASDAQ総合指数  1909.29ポイント  +22.08ポイント(1.20%)

 S&P500    951.13ポイント    +10.75ポイント (1.14%)

 CME日経平均先物 (ドル建て)  9650円 +270円

              (円建て)  9595円  +215円 


 さて、連休明けの日本株ですが、昨日の休みの間も海外市場は堅調に推移。アジア、欧州、米国とも続伸しており、日本株の出遅れが目立ってきました。CME日経平均先物は先週末の終値9395円を大幅に上回る9600円に接近して終わっています。為替のほうも94円台前半で安定した動きとなっており、相場環境としては良好。ただ、本日は、衆院が解散される予定で、政局リスクが頭を抑え見送り気分が強まるか…。このところの日本株は、CME日経平均先物の終値を大幅に下回るケースが多く、先物筋の動向次第という点は否めません。海外経済紙は民主党=改革とする捉え方(実情を把握していない?)から、政権移転を歓迎する記事を掲載しており、海外投資家の日本株買いの姿勢が高まれば、先物筋の弱気姿勢も変化するか…?いずれにしても出来高の増加が全て…。

 ただ、以前から書いてきたように、背後霊を背負った指数の当てっこをしても無意味。ここからは、業績を意識した各論相場に的を絞るべき…。先週までのもたつきで、25日線付近まで下落して買い場を迎えている中小型株が結構出てきていますよ。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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