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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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中古住宅販売統計がサプライズ効果…ニューヨークダウは関門突破
 おはようございます。
 昨日の米国株は、予想を上回る企業決算への期待感と高値警戒感が交錯。前日と変らない水準で始まったものの、スリーエムの決算が市場予想を上回ったほか、今四半期の見通しを増額修正したことから、全般に買い気が戻り株価は上伸。その後、6月の中古住宅販売が3ヶ月連続の増加になっただけでなく、在庫も減少する…というサプライズをともなう指標が出たことを好感し、住宅建設関連から資源関連まで買われ、ニューヨーク市場に上場する株の82%が上昇するという全面高商状になりました。出来高も14億株に接近しており、久しぶりに中味をともなう上昇になりました。ニューヨークダウは今年1月来の9000ドル大台回復、NASDAQ総合指数は12営業日連続高となり2000ポイントの大台に大手をかけてきました。

 この日発表された6月の中古住宅販売件数は前月比3.6%増加し、年率489万戸になりました。アナリスト予想の484万戸を上回り、2004年以来の3ヶ月連続になっています。また、在庫は前月比0.7%減の382万戸になっています。米国の住宅販売では新築よりも中古住宅の販売の方が規模の大きさから注目されますが、販売が増加するとともに、在庫が減少するというパターンが定着すれば、やがて下落中の販売価格にも影響を与えてくるものとして、市場は注目しています。この日は、これを受け、S&P500に採用された住宅建設株全てが上昇するという、サプライズ効果をもたらしました。

 また、同日発表の週間失業保険申請件数(~17日)は、前週比3万件増の55万4000件になりました。市場予想の55万件とほぼ同水準になっています。また、11日に終わる週の需給者総数は622万5000件となり前週から8万8000件の減少になっています。傾向をみる4週移動は56万6000件となり前週の58万5000件から減少。申請件数の増加傾向に歯止めがかかりつつあることをしめしています。

 株価は、市場予想を上回る企業決算に加え、中古住宅販売件数の増加・在庫の減少というサプライズ指標の登場、週間失業保険申請件数の受給者総数の減少定着化などを交換し、揚げ足を早めてきました。ニューヨークダウも懸念されていた上値抵抗線をわずか一日の調整で突破。経済指標のサプライズ効果が発揮されています。昨日の上げで、ニューヨークダウは本来の下降バンド内に復帰したわけですが、このバンドの幅は約2000ドルあり、次の上値抵抗線に到達するまでは強気相場が展開されることになりそうです。ただ、既に上昇トレンドに復帰したNASDAQ総合指数と異なり、ニューヨークダウは依然ダウントレンド内の動き…。次の焦点は昨年11月第一週につけた戻り高値9711ドルを更新して、上昇トレンドへ復帰できるかどうか…。

 23日の米国株
 ニューヨークダウ  9069ドル29セント  +188ドル03セント (2.12%)

 NASDAQ総合指数  1973.60ポイント  +47.22ポイント  (2.45%)

 S&P500       976.29ポイント    +22.22ポイント (2.33%)

 CME日経平均先物 (ドル建て)  10010円  +230円

              (円建て)  9960円   +180円


 米国株は大きく反発、CME日経平均先物も1万円の大大台に接近して帰ってきました。また、株価の上昇でリスクテイクの動きが強まりドルが売られた一方、米国で債券が売られたことから日米金利差が拡大するとして、円は95円台に売られています。週末要因を除けば、相場環境としては申し分の無い状態で、本日も強気相場が続くことになりそうです。日米とも今後の焦点は債券市場の動き…。米国では景気回復期待から債券市場が軟化し、一方で、株式市場の出来高が増加し始めており、債券から株式への資金シフトがおき始めている可能性を否定できません。本日の日本株も基本的な流れは同じ。先物の買戻しに加え、債券先物の軟化から、株先物との裁定取引が増加。これが裁定買いを誘発し、指数を押し上げる動きも予想されます。基本的に昨日の流れを引き継ぐ格好ですが、為替の95円台が定着すれば輸出関連の一段高も…。(不安要因は、昨晩発表されたマイクロソフトとアマゾンの決算がいまいちだったこと。GLOBEXの動きには注意…)。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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