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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
07 | 2020/08 | 09
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インテル効果を台無しにした投機筋の売りしかけ…うまくいくかな?
 14日水曜日の日経平均株価は、16円35銭安の1万60円21銭、TOPIXは7.06ポイント安の894.34と、ともに反落して終わりました。出来高は金融株などの出来高急増もあり、21億8659万株、売買代金も1兆4875億円と、ともに前日比で増加しています。また、日経平均サイコロは7勝5敗、騰落レシオは78、RSIは41、25日線かい離はマイナス0.8%でした。だんだん25日線の下落圧力が強まってきたようですね。そろそろ、政府の方も株価意識を強めないと、海外投機筋から食い物にされますよ。

★ヘッジファンドに対する「杞憂」
 昨日の日経夕刊トップのヘッジファンドの記事を見たとき、イヤーな感じがしたんですが、やはり、バタバタ動き始めてきましたね。以前から、彼らは、11月末の決算を控えて実績作りを急がねばなりませんから、買いから入る余裕はなく、弱みを見せている市場を叩きに来る可能性が強い…として、政権交代のごたごたで景気対策が一時的空白期に入るほか、ドル安(=円高)のデフレ圧力で、景気の2番底懸念がある日本市場が狙われる可能性がある…と書いてきました。かなり大きな玉を売買しても日本市場ならこなせますから、まさに彼らにとってはうってつけの市場。昨年マスコミ等を使い「ジャパンパッシング論」などをはやし、日本株を売り叩いたことは記憶に新しいところです。おまけに、新政権は「株式投資は金持ちがやるもの…」などという旧態依然とした考え方の○○党を政権内部に取り込んでおられるため、臨機応変の対策が打てないことも、やりたい放題が出来る可能性があります。また、なにより、相当な無茶をやっても取引所から何も言われなかった、という経験もありますしね…。

 昨年も今頃から、売り崩しに来ていますから、まあ、あまりなめて罹らない方がいいかもしれません。海外の景気が回復傾向にあり、インデックス採用銘柄にもハイテク株中心に業績改善余地があり、昨年とは地合が異なりますが、あまり荒れると手控え気分がつよまり板が薄くなり予想外の安値が出ないとも限りません。今日も、日経平均株価は16円くらいの下げで済んでいますが、実態はファーストリテーリングだけで30円以上押し上げていますから、一部の寄与率の大きい銘柄を除くと、実際の下げ幅はモット大きなものになっていたはずです。

 今日も、朝のうちは昨日の米国の地合や、予想を上回るインテル決算を好感してしっかりに始まったものの、昨日の海外市場で、ドルが主要通貨バスケットに対し、14ヶ月ぶりの安値に落ち込んだことから、後場に入り、投機筋がドル売り・円買いの仕掛けに動くとともに、先物にも売りを出すという売り仕掛けにでてきました。円は一気に一円近く動いたため、で直りかけたハイテク株も売られて日経平均は反落する…という、いつものコースをたどってしまいました。先物と現物のサヤが逆転するシーンがかなりありましたから、裁定解消売りも結構出ていたはずです。また、今日も25日移動平均線(今日現在1万137円)に近づくと、売り物が増えるという状態で、だんだん売り仕掛けに弱い状態が出来つつあるのは気になります。以前から書いているように、指数を云々するのは今日の動きを見ても分かるように無意味なんですが、8月に高値をつけた中小型株の下落が大きくなっており、場味を悪くして信用の投げが出るような局面になれば、ちょっと心配です。

★これ以上の円高は日本市場を隘路に追い込んでしまう
 日本株については、海外経済回復を取り込めるもの以外はダメ、と書いてきましたが、ここから円高が進むようだと、ここまでだめになり、完全に隘路に入り、投機筋の格好の餌食にならないとも限りません。なぜ、日本だけがこんなに世界の流れと異質な方向を向いているんでしょうか…。まあ、杞憂に終わると思いますが、25日線を回復して、かつ同線が上向きに転じるまでは総論的には日本株を強気したくないかんじです。ただ、このところ、政府筋から仕切りと円高容認論を言い訳がましくけん制したり、介入をにおわすような発言や、年初にも第二次補正予算を組んで景気対策を行うなどの発言が出ていますから、あまり慎重になりすぎることも危険です。為替にしても、ドル安いより輸出が増加、一方で消費が抑制され貯蓄率が上昇するなどファンダメンタルの改善がすすんでいるほか、出口論の検討で利上げの思惑もつよまっており、一方的に売り込むこともリスクが大きくなっています。結局、色々動いてみたけど、たいしたことは無かった…ということで、終わりそうなきがするんですが…。

★インテルの好決算→JPモルガンの決算発表…次の相場の主役を占う需要な局面へ
 まあ、日本株の心配はこれくらいにしておいて、今日の朝も書いたように、インテルの決算は予想を上回るものになりました。また、大容量通信の時代に備えたシスコシステムズのM&Aは、米国経済の新しい幕開けを感じさせます。日本では、インテルの好決算を、材料出尽くしみたいな扱いをしていますが、GLOBEX市場では主要3指数とも急伸。ニューヨークダウは80ドルを超える上げになっています。今晩は寄り前にJPモルガンの決算発表がありますが、金融界では勝ち組なので、数字によってはインテルの上昇を今晩の相場につなげ、さらに加速する材料になる可能性もあります。ただ、以前から書いているように、今後は、景気敏感株が主役の相場に移行しますので、注目すべきは、JPモルガンやさらに翌日発表のゴールドマンザックスが新値をとり主役に踊りでるほどのパワーが残っているかどうか…。それによっては方向感を訂正しなければなりませんが、おそらくそうはならないものと思います。主役交代は粛々として進んでいくと思います。

 今晩は、また決算発表以外にもFOMC議事録も公表されますが、内容イカンによっては為替に影響が及ぶ可能性もあります。まあ、日本株に関しては米国株がしっかりしている間は大崩れの心配はありませんので、基本的な物色対象はこれまで書いてきた流れと変りません。酉島SS、京三SSはこの相場でもしっかり…。メガチップスは大幅安で終わっていますが、同社の月足をみて支持線の状況を見れば良い買い場になっていることが分かります。それにしても、米国の通信業界で起きている変化は面白い…。強烈な陣取り合戦が始まりだしたようです。日本の部品供給メーカーが受けるメリットもかなり大きなものになりそう…。

 (今日は電話が長引き、思いつくままに書いていますので、ちょっと極論を書いているかもしれません。ヘッジファンドのところはやや割り引いても良いとおもいます。)
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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