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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
07 | 2020/08 | 09
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年初来高値更新も、過去最高益を上げた金融株への格下げ発表で大幅続落
 おはようございます。
 米国株では高値警戒感から悪材料に敏感に反応する「神経質」な動きが続いています。昨日の米国株は前日の立会時間終了後に発表された検索大手ヤフーとメモリーチップ大手サンディスクの決算が市場予想を上回ったことを好感。反発して始まり、好決算を発表したアップルが過去最高値に買い進まれたほか、この日決算発表したモルガンスタンレーやウェールズファーゴなど銀行決算が予想を上回り買い物が増加。一時、ニューヨークダウは高値1万119ドルと年初来高値を更新するところまでいきました。
 
 ただ、年初来高値更新で警戒感が強まっているとき、証券会社の有力金融アナリストリチャード・ボーブ氏が、過去最高益を発表したばかりのウェールズファーゴの投資判断を格下げしたことから、金融株全般に売り物が広がり、下げ幅を拡大。通期見通しの下方修正を発表したボーイングや年末商戦について厳しい見通しを発表したウォルマートも売られるなどダウ採用銘柄の下げがきつく、結局、主力3指数とも続落して終わりました。

 過去最高益を更新したばかりのウェールズファーゴの格下げが実施されたことは市場にミニショックをもたらしました。このアナリストによると、ローン損失が拡大傾向にあることや、収益が本来的な事業の改善によるものではなく、住宅ローン回収管理サービスの手数料収入の拡大という本来事業とは異なるものになっていることを問題視しているようです。金融株については、ゴールドマンザックスなどが好決算を発表した折にも、有力女性金融アナリストが投資判断を「買い」から「中立」に引き下げ話題になりましたが、この際業績的には問題はないが、株価の成長性については問題がある…としており、もともと、物色対象として妙味がなくなってきていたという側面があります。この点については、以前からこのコーナーでも書いてきましたが、これを機に、今後、次の相場のステップに向け、金融株から景気敏感株への乗換えが進んでくるのかもしれません。

 米国株はRSI (9日ベース)が90を大幅に超えるなど、加熱状態にありましたが、昨日、年初来高値を更新したため警戒感がさらに増幅していました。ウェールズファーゴの格下げは利食いを促すきっかけを与えただけで、基調の変化を示すものではありません。当面は1万ドル大台固めになるものと思われますが、企業業績の回復について、市場は「確信」に近いものを持ち始めており、押し目は浅いものと思われます。今後、マイクロソフト、ハネウェル、マクドナルドなど有力企業の決算発表が続きますが、通期見通しや来期見通しなど先行きについての関心が株価を左右することになりそうです。

 21日の米国株
 ニューヨークダウ  9949ドル36セント  -92ドル12セント (0.92%)

 NASDAQ総合指数  2150.73ポイント  -12.74ポイント (0.59%)

 S&P500  1081.40ポイント -9.66ポイント (0.89%)

 CME日経平均先物 (ドル建て)  1万270円  -60円

              (円建て)   1万255円  -75円
 

 米国株は大幅続落、CME日経平均先物も1万300円を割り込んで帰ってきています。また、株安にもかかわらず、ドルは対ユーロで安値を更新。これを受け円相場は対ドルで91円に近い円安水準で推移しており、相場環境としては中立…か。昨日から、「JAL買い・金融株売り」などのロングショートポジションが組まれるなど、金融株への逆風が目立ちますが、政府のJAL救済策の概要がだされたことから、一旦はポジションが解消されるか…?指数的にはこう着状態を強めているものの、個別には好決算物には素直に反応する動きが強まっており、次第に決算相場への色彩を強めています。また、ここにきて、WTI原油がガソリン在庫の予想外の減少を受け、1バレル82ドル台に上昇、また金価格も4日続伸し1060ドル台を回復するなどドル安ヘッジの動きも強まっており、再び、産金、都市鉱山、商社など資源がらみの動きが注目されるか?さらに、コンテナ船市況の上昇も手がかり材料…。ただ、アップルの過去最高値更新に見られるようにハイテク中心の流れに変化はなし。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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