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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
07 | 2020/08 | 09
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再び債券との綱引きが始まった米国株…IBMの自社株買い倍増が市場を支えた
 おはようございます。
 米国株は、金融当局の超低金利政策の修正への懸念から戸惑い商状を強めています。昨日の米国株は寄り付き前に発表されたS&Pケース・シラー住宅価格指数(8月)が主要10都市、20都市とも前月比で1%以上上昇。前年比では下落傾向が続くものの、対前月比では4ヶ月連続で上昇したことを好感。反発して始まりました。ただ、コンファレンスボードの消費者信頼感指数(10月)が、市場予想を大幅に下回ったことを嫌気。一時前月比でマイナス圏に落ち込む場面がありましたが、IBMが自社株買いの枠を92億ドル(9月末の自社株買いの残り42億ドルに、新規に50億ドルを追加)に拡大したことを好感。ニューヨークダウは小幅に反発して終わりました。
 
 ただ、予想外の消費者信頼感指数の悪化から、消費財関連株が売られたほか、中国検索大手百度の10-12月期売り上げ見通しが市場予想を下回ったことから10%以上下げたことなどから、NASDAQ市場での利食い売りが増加。結局、NASDAQ総合指数とS&P500は3日続落して終わっています。ニューヨーク市場の出来高は19億9627万株と前日比でわずかに増加。騰落状況は値上がり1053、値下がり1977となりました。

 この日は、2年もの国債440億ドルの入札が行われましたが、ドルが前日に続き堅調に推移していることや、弱い景気指標が出たことから債券市場が堅調に推移。入札は順調に消化されました。応札倍率は3.63倍で07年8月来の倍率になったほか、海外中央銀行の応札状況をみる間接入札比率は、過去の平均42.6%を上回る44.5%に達しました。入札が順調に進んだことで、債券市場の見直しが進み、株式市場から資金が流出したことも、株価にマイナスに作用したようです。

 米国株は再び、債券市場との綱引きが始まりましたが、今晩は5年債410億ドル、明日は7年債310億ドルの入札が実施される予定で、入札をスムーズに実施するため、ドル高基調を維持する動きが続くかもしれません。このため、資源価格の軟調な動きが続き、欧州市場など他の株式市場で資源・エネルギー株が売られ株価の足を引っ張っています。昨日も書きましたように、当面は、財政資金調達後の金利状況が焦点になります。米国内では、株価が動きを止めたことで、先行き強気と弱気の意見が対立し始めており、今後発表される景気指標によっては相場が波乱することも予想されます。特に、金融当局が金融政策変更のタイミングを探るため、政策変更をにおわし市場の反応を見る動いを始めており、これも市場の警戒感を強めそうです。ただ、金融当局が政策変更を意識する背景には、景気が予想を上回るスピードで回復しているとの見方が内在していると見られ、景気敏感株にはマイナスの話ではないと思われます。いずれにしても、今後の株価を決定するのは債券市場の動き…。財政資金調達終了後の為替、金利の動きが焦点に。当面は、25日線か13週線を意識した展開。ドル安が世界の株価上昇を支え、新興国などに流入したドル資金が再び、米国債購入資金として米国に還流する構図が崩れると、これはちょっと問題です。

 27日の米国株
 ニューヨークダウ 9882ドル17セント +14ドル21セント (0.14%)

 NASDAQ総合指数  2116.09ポイント  -25.76ポイント (1.20%)

 S$P500    1063.41ポイント  -3.54ポイント (0.33%)

 CME日経平均先物 (ドル建て)  1万160円 -90円

             (円建て)   1万150円 -100円 


 米国株は、高安まちまち。CME日経平均先物は、続落し1万100円台に軟化して帰ってきました。また、為替はドル、円がユーロに対して上昇したものの、ドル対円では米国金利の低下から円が買われ91台後半の取り引きになっています。円が強含んだことや日本のハイテク株との連動性が高いNASDAQ市場が安かったことから、日経平均先物が売られており、今日の日本株も手がかり材料難から先物に振られやすい展開になりそうです。いまだに景気対策の詳細も示されませんので、日本経済は碇の切れた船が大海を漂流しているような状態…。海外投資家からも日本経済の先行きを懸念する動きが強まり、日本が第二のリーマンになるなどという非見識な見通しを出す投資家も出てきています。そろそろ、民主党政権も日本経済の進むべき方向性や経済活性化の具体策を示す時期に来ていると思うのですが。世界の株式市場が弱含んでいるだけに、海外ヘッジファンドなどの日本叩きが懸念されます。今日も耐える一日か?
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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